2016年12月26日

除染作業員のためのコンテナ住居

東日本大震災から5年以上経過しました。
津波被害の受けた福島原発一帯では、継続して除染作業が続けられています。
昨年になりますが、南相馬市に200名の除染作業員のための住居の設計に関わらせて頂きました。

02-1.jpg
08-3.jpg
25-2.jpg

建物は、全て20フィート型コンテナが採用されています。
コンテナは全て韓国製です。できるだけ韓国で製作し、現場の作業を減らすことで、
工期の短縮と建設費の削減を図っています。

04-3.jpg
24-1.jpg
16-2.jpg

住居棟は、計100台のコンテナを使った2階建となっています。
中央棟は、62台のコンテナを繋ぎ合わせ、大空間の建物となっていて、
食堂、コインランドリー、事務所が計画されています。

ただやはり、一般の新築住宅に比べれば、充分な居住環境とはいえません。
必要最小限の性能を満たした住まいであり、過酷であろう労働の疲れを癒せる場所とはいえないでしょう。
そんな、いろいろ考えさせられるプロジェクトでした。
そして、今も働いてる除染作業員の方々には、深い敬意を払わずにはいられません。

12-1.jpg
posted by hanakun at 00:00| 雑  記

2016年12月05日

連結送水管

連結送水管は、消防はしご車の届かない大きな建物や地下に設置が義務付けられている設備です。
火災時に消防ポンプ車が連結送水管にホースを接続することで、消防隊は火災現場に近い別の放水口から消火活動を行うことができます。

renso000.jpg

連結送水管の形状としては、床置き型、壁露出型、壁埋込み型などがあります。
どれも美観に優れるものではありませんが、消防車がアクセスしやすい道路側の目立つところに無いと困るものでもあります。
普段は素通りしてしまう連結送水管ですが、有事に備えて一般市民の安全をじっと見守ってくれているわけです。

 
 
 
 
renso001.jpg

茂みにひっそり隠れている連結送水管。

 
 
renso002.jpg

ビルの隙間からそっと顔を出している連結送水管。

 
 
 
これからも地味に市民の安全を守ってください。
 
 
posted by hanakun at 10:00| 雑  記

2016年07月05日

オダサガ

odasagamap.jpg

この度「オダサガ」を離れることになりました。
「オダサガ」とは小田急線小田急相模原駅の愛称。
最近は「ラクアルオダサガ」「ペアナードオダサガ」など駅前の建物名にも採用されるなど、
今や完全に市民権を得た愛称となっています。

ファイル 2016-07-05 17 39 56.jpg

ファイル 2016-07-05 17 30 05.jpg

事務所は、周辺から取り残された古い建物が残る路地の一角にありました。

その雰囲気が好きで、ただシンプルに、この場所に馴染ませたいと思いました。
キレイで劣化しにくい新建材の採用はあまりふさわしくないと考え、
早く経年変化していく素材を積極的に採用しました。

10-3.jpg

外壁には鉄板(コルテン鋼)を採用。錆色が周辺に溶け込むように。

HANADA ARCHI.jpg

内壁は構造用合板(OSB)を採用。木の端材を固めた板が徐々に日焼けして変色。
その変化を楽しみながら、いずれ白く塗装しようと思っていました。

IMGP4250.jpg

IMGP4222.jpg

10-1.jpg

10-2.jpg

事務所中央には回転扉を計画。
閉じたときには壁となる、ちょっと変わった扉。

2016-04-25 10.38.55.jpg

2016-04-25 10.41.10.jpg

IMGP5471.jpg

机や本棚をDIYで制作したり、壁の好きなところにフックをつけたり、
自由にちょっとづつカスタマイズしてきましたが、5年間でのお別れです。

もう間もなく周辺の建物と共に取り壊され、商業施設と高層マンションへと変わります。
 
posted by hanakun at 18:48| 雑  記